一年間のお礼と決意表明
2023年の暮れに
あと数時間で2024年ですね。
先日、山都町のロンド美術館に行ってきました。
館主の折本さんが自ら設計・監理をしたというこの建物は何度訪れても学びがあり、また折本さんの話を聴く為に新たな感銘があり、毎年の暮れにお邪魔しています。
今年はなんとこの建物を設計した時の設計図や、氏のこれまでの作品の図面を拝見する事ができました。
まだCADなど無い時代。トレーシングペーパーに描かれた手描きの線やレタリング。図面そのものがA2の紙に美しく収まるように考えられたレイアウト。
コンピュータに頼りきりの私には反省すべき点が沢山ありました。
エドワード・ララビー・バーンズに影響を受けたという折本さん。言われてみると確かにその影響がこの建物には伺える。興奮気味に話を聴いていると、なんとSD(建築誌)バーンズの特集号を譲って下さるという。1985年7月号。畏れ多くもその書籍を受け取る。付箋が沢山貼ってあり相当読み込まれたであろうその書籍をパラパラとめくると、折本さんが歩んできた人生を思い、熱いものが込み上げてくる。
今年は3月に、会社を創立して2件目の設計・監理物件を完工した。オーナー様はとても満足して頂いているし、商業建築なので沢山の方を迎え、沢山の笑顔を産んでくれている。
来年もまた表現者として、建築に関わるものとして、人の琴線に触れる建築を産み出せていけたらと思う。
私や会社に関わって下さった皆様、今年も本当にお世話になりました。
また来年もよろしくお願いします。
2023年大晦日
岡元誠